2017年10月11日(水) 

ウッドスタート宣言をした千葉県山武市。

先日、エコノミック・ガーデニング主催の木育勉強会があったので、簡単にレポートする。

講師は、東京おもちゃ美術館長の多田千尋氏。http://goodtoy.org/ttm/

 

 

世界の森林率はフィンランド、スウェーデンについで日本は3位だが、昨年の統計ではいよいよ日本はスウエーデンを抜いて、世界第二位の森林大国になった。しかしながら、木材自給率はたったの30%。

そこには、日本の森林地のあり方にも関係するのか。北欧の森林は、平地にあり、山国である日本は、森林のある地域は大抵は急峻な山地である。切り出して運び出すのも大変だということ。

北欧は、休日には森に行く。ライフスタイルとして森で過ごすことが形作られている。

日本はどうか? なかなか森の中で過ごしていない。日本は森を生活の中に取り入れることができていないのだ。

そんな中で、日本は世界に類を見ない多樹種の国であり、楓だけでも20種類近くある。紅葉が美しいということだ。

山の木々に着目すると、日本は人口だけではなく、山の木も高齢化率が高く、日本の山はいわば限界集落のようなもの。30年後に伐採できる木があるのだろうか。人間社会よりも深刻な少子高齢化と言えるのかもしれない。

 

<木育(もくいく)とは?>

北海道庁が主導して進めた『木育(もくいく)』プロジェクト(平成16年9月に発足)から提案された新しい教育であり、平成17年3月に、『木育』の理念や『木育』を進めていくために必要な施策について、「『木育(もくいく)』プロジェクト報告書」として取りまとめられた。

その後、平成18年9月8日に閣議決定された「森林・林業基本計画」の38頁に、「市民や児童の木材に対する親しみや木の文化への理解を深めるため、多様な関係者が連携・協力しながら、材料としての木材の良さやその利用の意義を学ぶ、「木育」とも言うべき木材利用に関する教育活動を促進する。」と記された。(Wikipediaより抜粋)

 

「木を子どもの頃から身近に使っていくことを通じて、人と、森や木との関わりを主体的に考えられる豊かな心を育てたいという想いを「木育(もくいく)」という言葉にこめた」 (平成16年度協働型政策検討システム推進事業報告書)

 

<廃校をリノベーションしたおもちゃ美術館>

新宿区の100年の伝統を閉じ、廃校になった小学校をリノベーションして内装を木質化し、各教室を生かして木で作った色々なもので、子どもから高齢者までが楽しめる場所となった。

熊本城方式で一口寄附のお願いをしてまわり、最終的にはお金が集まり「廃校を日本の木の力でよみがえらせる」ことができた。

めざすところは、「赤ちゃんから高齢者までが、木の力、森の力を借りて、感性ゆたかな暮しができるようにする」である。

外はコンクリートの建物のままで、内装を木質化する。木の香りのする場所には、みんな行きたくなるのだ。

 

<サンブスギがふんだんに使われた子ども園>

山武市にはサンブスギをふんだんに使った認定子ども園がある。その場所で、森の恵みに一手間かけるよう、保育にも活かすことはできないだろうか。木に触れる、木と共に生きる-----

例えば、木の廊下を子どもたちとともに雑巾がけをする。基礎体力に違いが出てこないだろうかーー

 

<事例>

介護施設やデイサービスなどで、人が集まれる縁側などを木質化すると、高齢者が30分以上そこに座れるようになったり、黙り続けていた人が隣の人と話せるようになった。

 

奈良県吉野町:中学生の机の天板を吉野杉で作る。天板の磨きは中学生にやってもらい、卒業時には天板を記念にする。中学生はとても机を大切に使うようになった。沖縄・国頭村:やんばるの森に、公共施設をリノベーションしておもちゃ美術館を作った。

秋田・由利本荘市:廃校を活用しておもちゃ美術館を作った。

山口・長門市:道の駅の1/3をおもちゃ美術館に。クラウドファンディング進行中。

 

<ウッドスタート宣言>

~生活の中に、暮しの中に木を取り入れよう運動~

http://mokuikulabo.info/ws/local/

山武市もウッドスタート宣言都市の仲間入りをした。もうすぐ、このHPにも反映される。

ウッドスタートは長期の活動となる。企業との連携、都市との連携、色々な可能性がある。

目指すところは、サンブスギのワンストップ

林業・製材業・木工業・販売業、市内で完結できるとよい。まずはできるところから始めよう。

※誕生祝→ 地産地消の学習机 → 木造化・内装木質化 → 人生のフィナーレを木育環境

ウッドスタートからウッドエンドまでーーー

 

サンブスギはどんな杉か、ちゃんと住民がこたえられるか。

サンブスギの特徴:油分が強い、つやがある、粘り気がある、耐久性がある

 

スギの学名=「クリプトメリアジャポニカ」意味は、隠された日本の宝。

 

サンブスギがどんなに地域にとって大切なものか、再認識させられた1時間半だった。(筆:小島)


閲覧数187 カテゴリアルバム コメント0 投稿日時2017/10/11 23:43
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