日本ではアマチュアスポーツでもプロスポーツでも、選手に対するパワハラが大きな社会問題になっています。
スポーツの指導では、選手と指導者の間に強力な主従関係が構築されやすいです。
スポーツ分野には特有の仲間意識や精神論があり、指導者や保護者が暴力行為を容認していると行き過ぎた指導に繋がります。
スポーツ指導のパワハラの種類
スポーツ指導のパワハラは、大きく分けて6種類に分類されています。
指導者が指示に従わない選手に対して殴打などの攻撃を行った場合や、長時間の厳しい叱責はパワハラに該当します。
パワハラで悩んでいる場合は、法的に戦う方法も選択できます。
先輩や指導者からハラスメントを受けても、強く反論できない人は多いです。
ハラスメント問題で法的に対処するには、重要なポイントがあります。
被害の事実とハラスメントの具体的な証拠は、法的に対処するための大切なポイントです。
ハラスメントの具体的な証拠と明確な被害の事実を揃えれば、強い立場の相手に対しても戦いやすくなります。
具体的な被害がないとストレスから病気を発症して診断書を提出しても戦うハードルが高くなるので、証拠の確認が重要です。
証拠の確保が交渉や訴訟の第一歩
ハラスメント問題で訴えたい場合は、証拠の確保が交渉や訴訟の第一歩です。
指導者や先輩に暴力を振るわれて怪我を負った場合は、医療機関を受診して診断書を書いてもらいます。
証拠の写真を記録して残せば、交渉や訴訟を行う際に有力な証拠になります。
暴言により精神に強いダメージを受けている場合は、会話を録音します。
事実関係を詳細に記録したメモは、メモ自体が証拠になり他の証拠の補強にも使えます。
診断書や相手の発言を記録した録音、メールの履歴などは有益な証拠になります。
ハラスメント問題の慰謝料は被害の内容によって異なり、弁護士費用や裁判費用も必要です。
国内の法律事務所では、無料相談のサービスを行っている事務所も増えています。
日本スポーツ協会でも暴力行為などに関する相談に対応している
パワハラを受けて悩んでいる場合は、法的な対処方法も含めて気軽に相談できます。
日本スポーツ協会でも、暴力行為などに関する相談に対応しています。
暴言や各種ハラスメント、暴力に加えて差別的な言動や不適切な指導にも対応します。
窓口の利用には条件があり対象行為により被害を受けた本人や家族、チームメイトは利用できます。
被害者や加害者と関係がない人でも、現場を目撃したり記録を持っている人なら利用可能です。
チーム内の噂など根拠が乏しい相談や匿名の相談には対応できないので、事前に確認してから相談します。
窓口を利用する場合は、暴力行為などの具体的な内容を時系列で整理すると相談を円滑に進められます。
暴力行為などの様子が分かる音声や動画、診断書などを持っている場合は持参します。
相談員は秘密を守るので安心して相談でき、提供を受けた個人情報も守られます。
窓口の利用確認は匿名でも可能ですが、実際に処分の手続きを行う場合は実名で行う必要があります。
暴力行為の具体的な内容は、実際に行為が行われた証拠があると交渉を進めやすいです。
動画や音声、写真に加えてチャット画面のスクリーンショットも被害行為の認定に役立つ可能性があります。
窓口での相談では相談事項に対して根拠を示し、専門の相談員が概要を聞き取り取扱対象範囲を確認します。
まとめ
処分対象の可能性がある事案については、詳しくヒアリングを行います。
処分を行う前には事実関係を明確にする必要があるため、専門機関に依頼して調査します。
相談者に対して丁寧にヒアリングを行い、公平性の観点から行為者に対して該当する事案の行為尾などを提示して確認を取ります。
対象になっている行為者にも弁明の機会を与え、事実関係に基づいて処分内容を決定します。